プライドを手放せば自由になる

社会の第一線で働いてきた仕事人生を第一の人生と考えると、これからは自分のために生きる第二の人生です。

自分の人生を振り返ってみると、こんな仕事をしたかったという心残りがある人もいるでしょう。本当は音楽や映画関係の仕事をやりたかったというなら、コンサートの手伝いや映画の手伝い、エキストラのように、自分が楽しめそうな仕事をしてみると、楽しみが見つかるのではないでしょうか。

リビングルームでライブストリーミングを行うシニア女性インフルエンサー
写真=iStock.com/hxyume
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今はアプリですぐに仕事にアクセスできる環境です。アルバイトをすることのハードルは低くなっていますし、60代以上でも働き口はいろいろと見つかります。これまでの人生で、興味を持ちながらも経験することのできなかった業界を覗いてみるチャンスでもあります。

正規雇用でなくてはいけないとか、子どもを養わなくてはならないという経済的制限がなくなっていれば、さまざまな仕事を選べるようになります。あるいは、自分のスキルを活かさなくては意味がないとか、社会的に尊敬される仕事でなくては嫌だというような、今さら不要なプライドを手放せば、働き方の自由度はいくらでも広がります。

「好きなこと」で仲間ができる

定年後、「自分はこれだけ生活をエンジョイしている」と動画を配信するのもいいでしょう。ラーメンの食べ歩きやスイーツ探訪、ペットと楽しむ散歩日記のように、派手なテーマでなくても、同じような趣味の人がいて、ぼちぼち見てもらえれば、ちょっとした収入になったりします。しかも、楽しいものです。

書影
和田秀樹『60歳からの人間関係整理術』(河出新書)

今まで思い切りできなかった趣味のある人は、それをやってみると、同好の士も見つかって世界が広がるでしょう。

動画はできるだけ数多くアップする方が目に留まりやすくなります。1本の動画を1000人に見てもらえたとして、1日に3本アップすれば、通算3000回の視聴です。それを繰り返すと、それだけで注目率は上がります。これを毎日やっているといい張り合いになって、それだけで人生、ものすごく前向きになります。たまにバズることがあれば、いい刺激になります。新しい自分になれるのです。

今の時代、いろんな稼ぎ方があるものです。私は今、毎週、家政婦さんに家事を手伝ってもらっています。すると、来てくれる人はだいたい60代、70代の人たちです。女性であれば家事のスキルが高い人は多いでしょうし、片づけが嫌いではない人にとっては、いい仕事なのではないかと思っています。

家政婦や介護の仕事を恰好悪いと感じる人もまだいるのかもしれませんが、介護にしても、人のお世話をするのが嫌いではない人にとってなかなかいい仕事です。