台湾TSMC、韓国のサムソン電子などが上昇
これら上位陣の牙城が崩れないのは、もともとの事業が安定しているというより、2年ほど前からトップに躍り出たNVIDIAは言わずもがなであるが、ITビッグ各社も生成AI対応の機能強化やデータセンター化を進めており、時代を先取りするような取り組みを果敢に進めているためである。
2026年の6月段階で順位を上昇させている企業として目立つのは、台湾のTSMC(6位)、韓国のサムソン電子(11位)、SKハイニックス(12位)、米国のマイクロン・テクノロジー(13位)、インテル(23位)、英国のARMホールディングス(33位)など半導体関連企業があげられる。
日本のソフトバンクグループが100位以下から48位に躍進しているのも半導体設計のARMホールディングスの親会社だからという側面が無視できない。背景としては、日本同様、AIブームによるデータセンターや高度なカスタム半導体の需要拡大が考えられる。
この5年で企業ランキング順位の大きな変動
世界の企業ランキングの動きがいかに激しいかを知るために、図表4には、上位100社の中で時価総額の世界ランキングが半年で30位以上上昇した企業のリストを作成した。
2026年の前半と2025年の後半のリストを示したが、2025年の後半には6社だった躍進企業が2026年前半には12社と2倍に増えている。いかに、この半年の動きが急であるかがうかがわれる。
この半年の躍進企業の事業内容を見ると、すべて生成AIの波及に伴う半導体やデータセンターの関連製品の開発、製造、販売、投資企業である。
米国のマイクロン・テクノロジーと韓国のSKハイニックスに至っては、2025年の後半と今年前半の2期連続でそれぞれ30位以上順位を上昇させているというのだから驚く。この2社と韓国のサムスン電子の3社で世界のDRAMメモリー市場の大部分を占めている。
国別では米国企業がほとんどを占めている中で、韓国、日本、英国の企業が入っている点に気がつく。

