「チームもの」の刑事ドラマといえば

そのなかでもチームものの代表としては、やはり「太陽にほえろ!」(日本テレビ系、1972年放送開始)の名があがるだろう。14年余りにわたって放送された人気長寿シリーズである。こちらも刑事ドラマの金字塔と呼ぶに相応しい。

七曲署という東京・新宿にある所轄署が舞台。石原裕次郎演じるボスこと藤堂係長とその部下である刑事たちの活躍が描かれる。

個性豊かな刑事たちの群像劇、破天荒な新人刑事の成長物語、さらにはレギュラー刑事の殉職など、現在のチームものの基本フォーマットを定めたという意味でも歴史に残る作品である。

一方、バディものも多くの作品がつくられてきた。近年劇場版も久々に制作されたタカ(舘ひろし)とユージ(柴田恭兵)のコンビが活躍する「あぶない刑事」(日本テレビ系、1986年放送開始)を思い浮かべるひとも多いだろうが、それ以前からバディものの作品は存在した。

1970年代には、松田優作と中村雅俊がバディを組んだ「俺たちの勲章」(日本テレビ系、1975年放送)があった。

松田演じる中野祐二がクールで寡黙、中村演じる五十嵐貴久が熱血漢で涙もろいなど、性格は対照的。このあたりは「相棒」の右京と薫のキャラクター設定にも受け継がれているバディものの常道である。

日本の警察署
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新人刑事の成長と苦悩を描く青春ドラマ

この作品の前に、松田優作は「太陽にほえろ!」の新人刑事・ジーパン役で鮮烈なデビューを果たしていた。

独特の危険な雰囲気と長身でアクション映えのする体躯で人気沸騰。殉職シーンのセリフ「なんじゃ、こりゃ!」は流行語にもなった。「俺たちの勲章」は、その直後の出演作である。

中村雅俊はと言えば、当時の青春スターのトップ。デビュー作となる学園ドラマ「われら青春!」(日本テレビ系、1974年放送)で新任の熱血教師を演じ、劇中歌として自ら歌った「ふれあい」(1974年発売)も大ヒット。アイドル的な人気を博した。

そんな中村が刑事ドラマに出演するのを意外に感じるかもしれない。だが「太陽にほえろ!」を見ても、新人刑事の成長と苦悩を描くといった青春ドラマの色合いは濃かった。萩原健一のマカロニ、松田優作のジーパン然りである。