夏場に「無塩」でも問題ない理由
食塩をとらない生活をしていると話したときに、よく聞かれる質問のトップ3に入る1つが、「夏場はどうしているのですか?」です。
近年は猛暑が続き、熱中症対策のために水分だけではなく、塩分も補給したほうがいい、と一般的にはよくいわれます。そのため、「暑い夏も『無塩』で本当に大丈夫なの?」と不思議に思うのでしょう。
「夏でもゴルフをします。汗もかなりかきますよ」と話すと、「塩飴や塩分タブレット、スポーツドリンクなどはとらないのですか?」とさらに聞かれるので、「一切、とりません」と答えると、「えっ、どうして平気なのですか?」と驚かれます。
結論からいえば、食塩をとっていない私は、汗に塩が出ない体質になっているから大丈夫なのです。
先ほど、とりすぎた食塩(ナトリウム)が尿に出ることを説明しました。汗も同じです。食塩をとりすぎているから汗にも出るのであって、「無塩」食の私の場合、汗にも尿にもナトリウムはほとんど出ません。アルドステロンがしっかり働いて、大事なナトリウムを体の外に出さないようにしてくれているからです。
それでも不安なら塩ではなくこれを飲む
「無塩・無糖」をはじめる前、食塩を普通にとっていたときには、しょっぱい汗が出ていました。舐めると塩味がして、シャワーで洗い流さなければ汗に含まれる塩で肌がかゆくなりました。
以前は、汗をかくと犬が寄ってきてペロペロと舐めてくれていたのですが、最近では舐めにきてくれなくなりました。おそらく、汗がおいしくないのでしょう。
今の汗は、塩味がせず、汗をかいても肌はサラサラしていてかゆくもなりません。犬が舐めてくれなくなったのはちょっと寂しいのですが、たくさん汗をかいても、ナトリウムは失われないから平気なのです。
ですから、この本ですすめる「無塩・無糖」を取り入れたときに、夏場に汗をかいたとしても、塩飴や塩分タブレット、スポーツドリンクなどで、わざわざ食塩をとって塩分補給する必要はありません。体にとって必要なナトリウムは、ちゃんと体が再吸収して、出さないようにしてくれます。
ただ、これまで汗をかいたら塩分もとることを習慣にしていた人にとっては、本当に大丈夫なのか、不安でしょう。
そういう場合は、塩ではなく、だしを飲むことをおすすめします。
だしには、かつおぶしや昆布、煮干しなどの食材由来のナトリウムが含まれています。ほかにも、カルシウムやマグネシウム、カリウムなどのミネラルも同時にとることができます。
料理で余っただしをボトルに入れて冷蔵庫で保存しておいてもいいですし、最近では、市販の“飲むだし”も出ています。私も取り寄せて飲んでみたところ、かつおぶしや昆布の味がそのまま出ていて、やさしい味わいでした。そうしたものをストックしておいてもいいですね。ただし、食塩が添加されていないものを選びましょう。
夏に汗をかいても、レニンやアルドステロンが普通に働いていれば、尿だけではなく汗にも塩はほとんど出ないので食塩をとる必要はありませんが、お茶代わりにだしを1杯飲むことで、心がほっと落ち着くでしょう。食材由来のナトリウムをとりましょう。


