体液量を一定に保っている

なお、ミネラルの出し入れ(排泄と再吸収)をコントロールする際に欠かせないのがホルモンの存在です。

具体的には、腎臓から「レニン」という酵素が分泌されると、いくつかの過程を経て「アンジオテンシンⅡ」というホルモンが腎臓の隣にある副腎に働きかけ、「アルドステロン」というホルモンが分泌されます。このアルドステロンは、腎臓でナトリウムと水の再吸収を促すのです。すると、血液量も増えるので、血圧が上がります。

逆に、アルドステロンが働かないと、ナトリウムが再吸収されずに垂れ流されて、体液量は減少します。その結果、血圧も下がります。

腎臓は、レニンや、アンジオテンシン、アルドステロンというホルモンを連動して働かせながら、水分やミネラルの再吸収を指示し、体液量を一定に保っているのです。

ナトリウムの再吸収を減らす薬

広く使われている高血圧の薬に、「RA系抑制薬」と呼ばれるものがあります。

「RA系」のRはレニン、Aはアンジオテンシンのことです。この薬は、先ほど説明したレニン、アンジオテンシン、アルドステロンという一連の流れのどこかを邪魔することで、最終的にナトリウムの再吸収を減らして、血圧が上がるのを防ごうという薬です。

この薬、私にとっては禁忌なのです。

「無塩・無糖」の食事をしている私の体のなかではアルドステロンがしっかり働くことでナトリウムを再吸収しています。その大事な働きにストップをかけるのがRA系抑制薬なので、私にとっては飲んではいけない薬なのです。

アルドステロンというホルモンは、その人の食生活や体の状態に合わせてほどよく分泌されることが大事です。多すぎても少なすぎても病気になります。

ところが、アルドステロンの働きが先天的に弱い人もなかにはいるのです。その場合、ナトリウムと水を十分に再吸収することができず、低血圧になります。いくら食塩をとっても血圧が上がりきらないという病気で、難病の1つに指定されています。