ハローキティとは違う“ゆるキャラ経済圏”

なお、一般的なキャラクタービジネスでの勝者である「ハローキティ」「ラブブ」と、ゆるキャラとの違いは何だろうか?

例えば「ハローキティ」などは、「サンリオ」などの企業が綿密なマーケティングに基づいて開発した上で、自社のメディアミックスによって知名度を維持し、「キャラクタービジネス(IPビジネス)」として、継続して利益を獲る。

一方で「ゆるキャラ」は自治体・NPOがバックにつくが、自前でそこまでのネットワークを持っている訳もなく、操演力の向上で見ごたえのあるショーを開催しつつ、SNSやYouTube・TikTokで存在を広めてもらうしかない。分かりやすく言うと、「キャラクタービジネスは営利目的、ゆるキャラは波及効果目的」と言えるだろう。

そういった面で、くまモンは「熊本県のPR」、ミャクミャクは「万博PR」のために全力を尽くし、結果としていまも生き残っている。

大ヒットを記録した「ミャクミャクひっぱりだこ飯」。入手まで数カ月待ちの状態が続いた
筆者撮影
大ヒットを記録した「ミャクミャクひっぱりだこ飯」。入手まで数カ月待ちの状態が続いた

ただ、くまモンとミャクミャクの違いは、くまモンが熊本県の出資で生き残っているのに対して、ミャクミャクは「万博は既に終了しているので出資はナシ、『2025大阪・関西万博マスターライセンスオフィス』(伊藤忠商事・電通が運営受託)を動かす程度の利益は必要」ということ。

ミャクミャクは、2025年の万博終了後に「ゆるキャラ」から「キャラクタービジネス」に移行する途中であり、キャラクターとして自分の足で立てるのか。今後の2年間で人気を維持できないと、また「契約終了」が訪れる。

カワイイだけでは生き残れない時代へ

次の万博(2027年国際園芸博覧会)も間近に迫っており、新キャラクター「トゥンクトゥンク」グッズも、既に盛大に販売されている。ミャクミャクは今後どうキャラクターとしての人気を維持して、トゥンクトゥンクと棲み分けていくのか?

ミャクミャクの実力と真価は2027年の万博も終了したあと、2028年3月に訪れる「次の契約更改」で試されるだろう。2015年には「ゆるキャラグランプリ」に1727体も参加していたのに、既に299体(後継イベント「ゆるバース」参加数)まで減少しているゆるキャラ界隈、「カワイイ」だけでは生き残れない。

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