ワガママな女は絶対にモテます。何をいわれても、伏し目がちに「はい」「はい」とうなずいている女性のほうが殿方の心をつかむのではないかと思っている人もいるでしょうが、それは錯覚です。むしろ、デートに行くときにも、男性まかせにせず自分の意見をはっきりいえる女性がモテるのです。

なぜそんなことが起きるのでしょうか。

ある異性を好きになったので、その人に何かをしてあげる。これが通常の心理です。好意があって、行動に結びつくという順序です。

一方、好きでも嫌いでもない相手に、何かをしてあげるとどうなるでしょうか。これは心理学の実験でも証明されているのですが、なんと、その人は何かをしてあげた相手に好意を抱くようになるのです。

ワガママな女は、無意識のうちにこうした逆説的な人間心理を利用して、男性の愛をちゃっかり手に入れてしまうのです。

そもそも男性は、女性から頼られるのが嫌いではありません。そのため、甘え上手の女性は、男に甘えようとしない自立した女性と比べて、確実にモテます。

職場でも、仕事を1人で抱え込んでしまう女性より、「私、これ、できませ~ん……」と半べそで助けを求める女性のほうが、男性から見て「かわいい女」です。

5回に1回はワガママを

甘えん坊で世話が焼ける女性は、同性からは「ワガママ」「自己チュー」「子供っぽい」といわれ、嫌われがちですが、男性から見れば、心理的に優位に立つことができ、「おれが手を貸してやらないと」と思わせてくれる存在なのです。

もちろん、ワガママといってもやりすぎは逆効果です。それではさすがに、たいていの男性は嫌になってしまうでしょう。ワガママでモテる女は、そのあたりの塩梅を心得ています。

散々ワガママをいうけれども、男性が譲れないところは「ここは彼の都合を優先しよう」と敏感に察して、合わせてあげるのです。

では、どこまでならワガママを通していいのでしょうか。その境界線は、女性自身の自己認識によって変わってきます。自らの「女性としての価値」を冷静に見極め、「これ以上は無理だ」と悟ればすぐに退くのです。