アルコールより危険な「甘い飲みもの」

お酒は、ご自分の適量を守っていれば、肝臓には悪くありませんし、糖尿病でもアルコールを楽しむことができます。

ところが、アルコールよりも危険な飲み物があります。それは「甘い飲みもの」です。

せっかく食事で適正糖質量を守っていても、砂糖などが入った甘い飲みものをとれば、糖質のとりすぎになってしまいかねません。

とくに注意しなければならないのが、甘味料、果糖ブドウ糖液糖です。糖尿病の人には絶対避けてほしいと思います。

果糖ブドウ糖液糖には、液体になったブドウ糖と果糖が含まれています。ブドウ糖は血糖値を上げますが、液体のブドウ糖は吸収が早く、飲んだとたん血糖値を急上昇させ、血糖値スパイクを起こす危険性があります。

もう一方の果糖の危険性は、もうご承知ですね。液体の果糖はダイレクトに肝臓で代謝されるため、脂肪肝のリスクを一気に高めます。

アルコールより危険な「甘い飲みもの」
写真=iStock.com/Hanasaki
アルコールより危険な「甘い飲みもの」(※写真はイメージです)

痛風のリスクも高める

果糖は脂肪肝や糖尿病だけでなく、痛風(高尿酸血症)のリスクになることも知られています。果糖が体内で代謝される際に尿酸の生成を促すからです。

一般に、痛風の原因は、魚卵などに多く含まれるプリン体のとりすぎといわれています。しかし、これについては確たる証拠はありません。

これに対し、果糖ブドウ糖液糖が尿酸値を上げるのはまちがいありません。

このような危険性があるのにも関わらず、果糖ブドウ糖液糖は、スーパーやコンビニで売られているさまざまな飲みものや調味料に含まれています。しかも健康によいといわれている商品にも含まれています。

今や果糖ブドウ糖液糖を使用していない食品を探すほうが、むずかしい時代なのかもしれません。しかし、これを避けるには、商品のラベルを一つひとつ見て確認するしか方法がありません。しかし、脂肪肝から糖尿病、さらに動脈硬化による合併症を防ぐには、これらの食品から距離を置いたほうがよいでしょう。