日本の回転寿司はどこまで広がっているのか
寿司が世界中で親しまれる今、日本の大手チェーンの立ち位置はどうなのでしょうか。彼らは日本国内で培った技術とオペレーション力を武器に、各国の食文化を巧みに取り込みながら独自の展開を進めています。
中でもスシローは、国内最大手であると同時に、アジア市場を軸としたグローバル展開を加速させています。韓国、台湾、シンガポール、香港など、寿司文化が受け入れられやすい地域を中心に進出し、現地の嗜好に合わせたメニュー開発を行っています。
アメリカでは大衆寿司居酒屋「杉玉」業態としても進出を果たしており、地域の味覚や生活スタイルに寄り添った商品展開が特徴です。
2025年2月のマレーシア初店舗のオープンで海外200店舗を達成。次なる目標として300店舗超えを掲げています。すべての店舗を現地法人によるグループ直営で運営しており、日本のブランド価値と味の再現を守りながら展開している点が強みです。
万博で注目された「スシロー」
さらに、スシローと言えば「2025年大阪・関西万博」への出店でも注目を集めました。コンセプトは「まわるすしは、つづくすしへ。―すし屋の未来 2050―」。水産資源の持続可能性が世界的な課題となる中、未来のすし屋のあり方を提示しました。
最大の特徴は、最新の養殖技術で育てられた魚介を使った寿司が振るまわれたことです。会場では陸上養殖のウニや完全養殖のシマアジやカンパチ、環境保全活動にも貢献できるウニ畜養スタートアップが育てた陸上養殖のウニなどが提供されました。
環境問題やテクノロジーの最前線を「美味しく・楽しく・学べる」体験として発信し、水産業界全体の未来にも大きく貢献を果たしていると感じました。
単なる飲食ブースにとどまらず、「未来の寿司文化を考える」展示として、国内外の来場者に強い印象を残し、日本の魅力を伝えるだけでなく、海外でのブランド展開を後押しする重要なステージになったことでしょう。

