ダメ押しになった「日経電子版の割り勘」
日々の生活に違和感を覚えながらもなんとか新婚生活を送っていた彼女だったが、その心を折るような出来事がついに起きた。
日頃からビジネスの最前線にいる彼は、日経電子版を読んでいた。彼女もまた、同じく仕事柄、それを購読中で、彼が同じものを読んでいることを知り、二人で同じ課金をするのはもったいないから、彼のアカウントで読みたいと言うと、彼はあっさり承諾した。だが、「割り勘で読もう」と言ってきたのだ。彼はクレジットカードからの引き落としを、二人が按分している生活費のカードでの引き落としに変更した。
この彼の行動には、幻滅以外の感情はわかなかった。毎月数千円の新聞まで割り勘にする年収2500万円の彼が、モンスターにしか見えなかった。
彼女は、とうとう離婚を決意した。同居からわずか半年後のことである。離婚の申し出にも彼はあっさり同意。彼がなぜ、結婚相談所を使ってまで結婚をしたかったのか、結婚をどんなものだと考えていたのか、同居中も、離婚した今も、彼女には全く理解ができない。
結婚前に“絶対に確認すべきポイント”
彼女は、交際中の彼を振り返ってみた。
デートは常に素敵なレストランで全奢りだったし、クリスマスにはルイ・ヴィトンのお財布をプレゼントしてくれた。歯が浮くようなロマンチックな愛のささやきこそなかったが、常に紳士で、マイナスの評価をするところはなかった。
婚約指輪も、ハリー・ウィンストンを選んだのは彼だ。こんなにパーフェクトな男性は、どこにもいないと思っていたのに、なぜこんな結果になったのだろうか……。
彼は、中学高校と有名な進学校から、優秀な大学に進学。いま勤務している会社は、転職して2社目ではあるものの、大卒後就職した会社も一流企業。子供のころから優秀で、受験も、就活も、すべて欲しいものは手に入れてきた言わば勝ち組人生を歩んできた人。
結婚だけは、周囲から出遅れていたから、一日も早く、完璧な結婚をしたかっただけなのだ。彼にとっての「結婚」は、いわばアクセサリーのようなもので、結婚生活に心の豊かさや、拠り所や、かけがえのない家族という存在を求めてはいなかった。
いくら高年収でも、結婚に向かない男性は存在する。
こうした結婚をネックレスのように考えている地雷男性との結婚を避けるために、結婚前に話し合っておくべきことがある。それは『どんな結婚生活をしたいのか?』を『具体的』にすり合わせるのだ。

