カラーテレビの登場で色分けができた

近い経緯で生まれた番組に、「戦隊」シリーズがあります。

いま述べたネットチェンジにより、当時人気だった「仮面ライダー」シリーズをネットできなくなったテレビ朝日の懸念から、新たな少年向けのヒーロー番組として立ち上げられたのが「戦隊」シリーズ第1作の「秘密戦隊ゴレンジャー」でした。

ともに1975年に始まった「アタック25」と「ゴレンジャー」はいずれも、当時普及が進んでいたカラーテレビを意識し、「色のついたパネルを取り合う」「色分けされたヒーローが戦う」という新たな試みを取り入れています。

よくカラーテレビ普及のきっかけとして1964年の東京オリンピックが言及されますが、当時の普及率は1%以下でした。

一般家庭に浸透したのは1970年に入って大量生産による価格の低下が起きてからで、1973年には白黒テレビを逆転し、1975年の普及率は90%を超えました。

とはいえ、カラーテレビでないと戦況が把握しにくい「アタック25」は相当な冒険で、企画段階ではスポンサーから難色が示されたといいます。

白黒テレビでも判別できるよう、パネルにマークを描くなどの要望があったそうですが、制作陣はこれを撥ね除け、カラーテレビでこそ映える最先端の番組を作り上げました。

赤、黄色、水色、青の背景の組み合わせ
写真=iStock.com/Maksim Kirov
※写真はイメージです

クイズ力に加え、人柄も重視される

カラーテレビの浸透と同時に始まった「アタック25」は、オセロをもとにした戦略性豊かなゲーム性を軸に長寿番組として親しまれました。

視聴者参加型の番組がほとんど絶滅して以降も一貫して、各回4人の視聴者を迎え、表情豊なクイズ対決を映し続けていることは特筆に値します。

参加する一般視聴者をコントロールするのは大きな労力が必要ですが、「アタック25」では丁寧なスタッフワークにより、それを実現してきました。

予選ではクイズ力に加え、面接で事細かに人柄を見て参加者が選ばれます。