単なる難しいクイズでは視聴者に嫌われる

構成を手がけた高見孔二は、番組の目指すところを以下のように表現しています。

【高見】この「アタック25」という番組は、例えばお父さんと小学校4年生の男の子が一緒に観ていて(中略)、「あっ、お父ちゃんすごい! よう知ってんなあ」というくらいでいいと思うんです。(中略)で、その中で1問でもいいから子供も知ってて「おっ、お前もすごいやないか」とお父ちゃんに言われる。これくらいが一番いいんですよ。(中略)

――まさにお茶の間ですよね。

【高見】逆にクイズがすごい強い人が出てきて、難しいことを答えて、「すごいけど、こんな問題はようわからんわ」というのは、あんまりオモロないと思うんですよ。

出典:「[インタビュー]高見孔二・儀賀保秀」(『パネルクイズ アタック25』特集)『QUIZ JAPAN』vol.14、44-53頁

また、スタッフは参加予定者と事前に30分~1時間ほど電話で話し、パネルの取り方を指導したり、得意ジャンルを聞き出したりと、入念な準備をしていました。

徳久倫康『クイズの戦後史』(平凡社新書)
徳久倫康『クイズの戦後史』(平凡社新書)

たんに視聴者を集めるだけでドラマが生まれるなら簡単ですが、実際はプロの下準備があったからこそ、長くお茶の間に親しまれるコンテンツになりえたことがよくわかります。

逆に言えばこのコストを支払えない番組は、視聴者参加のスタイルを取るのは難しいということでしょう。

「アタック25」は2021年9月に一旦最終回となったものの、翌年春にはこの年開局したばかりのBSJapanext(現在のBS10)に舞台を移し、以降現在まで放送が続いています。

2025年には番組開始50年を迎え、「日本で最も長く続いているクイズ番組」に認定されました。

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