「逃げ」のニュアンスを感じさせる
【シチュエーション】連絡してほしい
× ご連絡をいただくことって可能ですか?
○ ご連絡をお待ちしています
「ご注文は以上でよろしかったでしょうか?」
「先日お願いした件ですが、ご連絡をいただくことって可能でしょうか?」
「のちほどメールのほうを、送らせていただきます」
「失礼があってはいけない」「とにかくへりくだろう」と、過剰な敬語を使う人がいます。「○○になります」「○○のほう」など、いわゆるコンビニ敬語、ファミレス敬語に似たような言い回しですね。これはあまり男女に差はないようです。
本人は最大限の配慮をしているつもりですが、受け取った側からすると、ストレートに意思が伝わってこなくてモヤモヤしがち。
たとえば「可能ですか?」について言えば、「可能かどうかを確認しただけであって、私から強くお願いしたわけではありませんよ。あくまで、決めるのはあなたですからね、さあどうします? まあ私はどっちでもいいんですけどね」といった逃げのニュアンスが感じられて、スッキリしません。
それならいっそのこと「ご連絡ください」「ご連絡をお待ちしていますね」のほうが、きちんと「頼んでいる」姿勢が伝わります。
「させていただきます」の連発もNG
相手を立てる尊敬語と、自分を下げることで相手を上げる謙譲語が存在する日本語は、世界の中でも難しい言語と言われています。
ビジネスのやりとりでもっとも大事なのは、情報を正確に伝えることです。「相手に失礼がないように」と頭でっかちになり過ぎて、とにかくたくさんの敬語を使おうとすると、かえってわかりにくくなり、肝心の中身が伝わらなくなってしまうことも。
また、「させていただきます」の連発もいただけません。
「こちらで勝手にやったことではないんです。あくまであなた様の承認があったうえで、恐縮ですが、行わせていただきます」というニュアンスを多用されると、まどろっこしい。「メールぐらい普通に送りなよ」とイライラしますし、「自信がない人」「ペコペコしている人」という印象を持つことに。
せっかく敬語を使ったのに、かえってコミュニケーションが成り立たないと思われるのは逆効果。相手に認められたいと思うのなら、上っ面な言葉を並べるよりも、実際の仕事で信頼を得たいものです。


