リーダーが弱音を吐いたらどうするか

リーダーが何か冗談を言ったときに、「きっと笑ってほしいんだろうな」「ちょっと突っ込んでほしいんだろうな」と思ったなら、返してあげればいい。友だち同士のやりとりでも、そうしているでしょう。

そして、できればリーダーに好意を持ってあげてほしい。リーダーも人間なのです。自分に好意を持っている人間と、そうでない人間と、どちらを大切にするか。それは、やはり前者だと思います。

好意を持つとは、言い換えれば「リーダーとして慕う」ということです。

仕事のみならず、プライベートなことでも相談をされたりすれば、やっぱりリーダーとしてはうれしいものです。何かこの人の役に立ちたい、と思える。かわいげがあるな、と感じる。

メンバーが想像しているほど、リーダーは特殊な存在ではないのです。ただの「普通の人間」なのです。

それこそ、リーダーが弱音を吐いてくれたら、それはあなたを信頼している証拠です。ぜひ励ましてあげてください。

オフィスカフェのスペースでおしゃべりしているビジネスマン
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相手のジョークに隠されているもの

長くサラリーマンをやっていて、気づいたことがあります。それは、リーダーの冗談には、本音が隠れていることがしばしばある、ということです。冗談は、意外に怖いもの、なのです。

リーダーとメンバーの間で、冗談がやりとりされることはよくあります。ジョークは、コミュニケーションの潤滑油ですから、とても大切です。場も明るくなるし、楽しい雰囲気を作ることもできます。

ときには「オヤジギャグ」と揶揄やゆされることもありますが、多くのリーダーがジョークを好んで使っているのではないかと思います。

リーダーが冗談を言えば、その場では笑いが起きて、「何言ってるんですか~⁉」などと聞き流されてしまうことが普通です。しかし、いろいろな経験をしてきた結果、実はそれは聞き流さないほうがいいと感じています。

なぜなら、その冗談には意外に本音が含まれていることがあるからです。

こんな話を聞いたことがあります。ある人が、人材採用の面接をお手伝いすることになりました。その人は実は転職で入社したのですが、ちょっとこの会社は違うかもしれない、と思いはじめていたのだそうです。

そして面接のお手伝いをするために、人事部長と立ち話をしていて、「採用も大変ですよね」と振ったら、返ってきたのが冗談でした。

「面接だけはうまくて、入社しても仕事をしない人間もいますからね(笑)」

その人は、内心ドキッとしたのだそうです。あまり仕事に身を入れていなかった自分のことを言っているのではないか、と。

その人事部長としては入社後の頑張りに不満があった。ただ、それを直接、面と向かって言う代わりに、冗談っぽく、この場で切り返してきたのではないか、と。