原動力は「世間への怨念」と「信仰」

結局、和を看護婦の道に進めさせたのは、世間への怨念が渦巻く中で出会った信仰であった。和は信仰を通じて承認欲求を満たそうとして、なぜかしら看護婦として大成したのである。

ドラマのイメージから見える「使命感に燃えるナースの感動物語」は、史実には存在しない。

そして、和の発想の系譜は今も生きている。トランプ政権を支える改革派プロテスタントから派生した福音派の一部は、イスラエルに第三神殿が建設されればハルマゲドンが到来し、キリストが再臨すると本気で信じて政権を動かしている。

和もトランプも、イエス・キリストが「いや、俺、そんな教えしてないんだけど」という点では同列である。和もトランプも「新たなるイェルサレムは心の内にある」ことは、都合よく忘れた。イエスが最も激しく批判したのは、まさにそういう人たちだった。

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