出番1回300円、バイトで食いつなぐ生活

実際に芸歴2年の元芸人が「1回の劇場出番では300円と、チケットを売った枚数のいくらかのキックバックがあるだけ」と言うのを耳にしたことがある。その300円のために芸人はネタを書き、練習し、生活のためのアルバイトのシフトを削って出演する。

「やりたくてやっているけど、バイトのほうがお金がもらえる。生活という現実を目の当たりにすると、あの金額では不満が出てきてしまう」とため息をついていた。

加藤さんは「評価され劇場入りしている芸人も2500円しかもらえない。当日の劇場運営のスタッフの人件費や運営費を考えたら、どうしたってこれくらいしか渡せないことは理解できる」と、この構造を理解しながらも、「ここをなんとかしたいと思った」と言う。