「完璧主義」で「真面目」だから頑張ってしまう
N子さんの性格は、「完璧主義」でかつ「真面目」。上司からの命令や、自分で決めたマイ・ルールをきちんと守るために、睡眠や休憩を犠牲にしても頑張ってしまいます。
3月の忙しい繁忙期に残業返上で頑張っているときにもかかわらず、さらにお子さんの就学準備を自分の望むレベルで仕上げたいと、夜なべして裁縫をしてしまいました。
かつ「NOと言えない自己犠牲タイプ」も入っていて、上司の残業返上のお願いを受け入れ、嫌々ながらもPTAの役員を引き受けてしまい、平日の集まりにも無理して参加しようと頑張ってしまったことで、さらに心身に疲れやストレスを溜めこんだようです。
誰もが過緊張になりうる
過緊張症状が続き過労状態になると、N子さんのように持病が悪化したり、睡眠や食欲に影響が出てきたりします。これが悪循環になって、集中力が落ちてミスが増える、仕事や家事のスピードがどんどん落ちていってしまうなどの症状も加わっていったのでした。
私は、心療内科クリニックあてに紹介状を書き、N子さんには、過労状態を回復し体調を整えるために休職を勧めました。N子さんは心療内科クリニックを素直に受診され、「自律神経失調症」の診断のもと、そのまま3カ月ほど休職されました。
復職時には、N子さんはすっかり元気になり、「身体の疲れがとれて、頭もしっかり回るようになり、家事もテキパキできるようになりました。休み中に、PTAの役員は体調不良を理由に辞退することができました。これからは自分に無理をかけすぎずに、いたわりながら働きたいと思います」と笑顔を見せてくれました。
このN子さんのように、変化が次々と押し寄せてきた場合、誰もが過緊張になる可能性があります。「変化が多い時期は、要注意」を心に留めて、たとえ「お子さんの入学や卒業」「結婚や出産」「栄転」などの嬉しい変化であっても、決して無理をしないことが大切です。
休息や睡眠をできるだけ確保して、さらなる変化を重ねることはできるだけ避けることがポイントです。
手を抜けるところは潔く手を抜いたり、NOというべきときにはNOと断ったりして、「休息やリラックスの時間」を奪われないようにしましょう。


