「日本のラーメン」を諦めたら活路が見えた

そもそも、日本と同じラーメンを作ること自体が難しかった。当時のスペインには、ラーメン用の食材がほとんど存在しなかったからだ。

「ラーメン用の小麦粉もないし、麺に入れるかん水もない。醤油や酒の種類も、日本みたいに選べませんでした」

かん水とは、ラーメン特有の風味とコシを出すものだ。これがなければ、あの弾力ある麺は作れない。小野田さんは原料を調べ、自分で配合して作ることにした。小麦粉も、パン用の卸業者に片っ端から連絡し、何種類もの粉を取り寄せて試作を繰り返した。