「昭和の廃墟モール」も再開発へ

同じ1960年代後半に開業したショッピングセンターが刷新、大型化されていく中で、藤が丘ショッピングセンターが閉店することなく、反対に大きく姿を変えることもなく残ってきた理由は以下の3点であると分析できる。

・日常利用の小型商業施設が営業を続けられる商圏を抱えている。
・藤が丘は周囲の駅に比べて規模の小さい街であることから、再整備の優先順位が低かった。
・分譲のため戦略的な店舗の入れ替えやリニューアルが実施されなかった。
藤が丘ショッピングセンターの看板。フォントにも昭和の雰囲気が漂っている
筆者撮影
藤が丘ショッピングセンターの看板。フォントにも昭和の雰囲気が漂っている

しかし、近くにある昭和大学藤が丘病院が2017(平成29)年3月に耐震性不足との診断を受けたことを機に、駅前一体を再整備する話が持ち上がった。そして2018(平成30)年、横浜市・東急・昭和大学がまちづくり推進に関する協定書を結んだ。

藤が丘ショッピングセンターは2026年から解体され、上層階をマンションとする地上10階の建物に建て替えられることが決まった。これまで変化の緩やかだった藤が丘の街が大きな転機を迎える。“昭和の廃墟モール”が見られるのも、あとわずかだ。

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