生成AIは、日に日に進化し、職場での利用頻度も激増している。たしかに作業時間は削減される一方で、「ヘビーユーザーほど残業時間が長い」という調査結果が報告された。AIの活用は職場にどんな影響を及ぼしているのか。

正社員の4割が生成AIを使っている

生成AIを使えば仕事は楽になる、と考えている人は多いはずです。パーソル総合研究所が2025年10月に全国の就業者1万9855人を対象に行った調査でも、生成AIを使った業務では所要時間が平均16.7%削減されていました。ところが、業務時間が減ったと実感している人は、利用者全体の25.4%にとどまりました。

この調査を始めた背景には、昨年、生成AIをめぐる話題が一気に広がったことがあります。働き方の面でも、雇用への影響や大幅な効率化をめぐる議論が数多く見られました。

ただ、膨らむ期待ほど、現場の実感は単純ではないと私には思えていました。

(構成=渡辺一朗 イラストレーション=村田篤司)
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