SNSをめぐり暴言・暴力に走る子どもたち

国立病院機構久里浜医療センターの「ネット・ゲーム使用と生活習慣に関する実態調査」によると、過去1年間のYouTubeやXなどの利用状況について尋ねた結果、10代で男性7.1%、女性7.0%が「病的使用疑い」に該当した。

病的使用を疑われる人のうち、SNSなどの使用を巡り、「家族に暴言を吐いたり、暴力を振るったりした」(27%)、「家族から暴言を吐かれたり、暴力を受けたりした」(19%)、「30日以上学校を休んだ」(6%)、「6カ月以上続けて自宅に引きこもっていた」(5%)などとなった。

ただし前述の通り、SNS依存は正式な病理と認められているわけではない。心理学者キンバリー・ヤングの検査を参考にして、「使えない時に、しばしば気分が悪くなった」「時間を減らそうとしたが、うまくいかなかった」などの9項目中5項目以上該当で判断したものだ。

あくまで「疑い」のため、実際に問題がある人はそこまで多くないと考えられるが、問題ある児童生徒も混じっていることも間違いないだろう。

未成年を守る仕組みもちゃんとある

友人関係が一番大切な年代の子ども達にとっては、SNSは友だちとつながれる大切なツールである一方、自己肯定感を下げたり、不安や孤独に陥ったり、うつ状態に陥ったりする原因にもなり得る。

アメリカでの評決を受けて、サービス側がさらに子どもを守れる仕組みを導入する可能性もあるが、多くの子ども達は既に利用しており、悠長に待ってはいられない。

Instagramの「ティーンアカウント」など、正しい年齢で登録すれば未成年を守る仕組みが機能するので、年齢を偽って登録させないことが大切だ。

また保護者は、子どもがSNSと適切な距離をとれるよう、ルールを設けたり利用時間制限機能などもうまく活用しながら、見守ってあげてほしい。困ったら必ず味方をするので相談するように伝えていただければ幸いだ。

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