1日22時間スマホを触り続ける11歳
あるコミュニティで、「SNS依存集まれ」と呼びかける子どもがいた。瞬く間に小中学生が集まり、自分の好きなサービスや利用時間を自慢そうに語っている姿を見かけた。
ある14歳女子中学生は、「平均6時間、休日16時間ネットを使う。ピグパ(ピグパーティ)やオプチャ(LINEのオープンチャット)中心かな。どっちも共通の旦那(ネット彼氏)もいる」という。
11歳の女子小学生は、「アイビス(アイビスペイント。お絵かきアプリ)とYouTubeが好き。「1日最大22時間使っていたことがある。そろそろ時間制限しないと親に怒られるかも」と心配そうだ。
不登校という13歳の女子中学生は、「今スマホで確認したら、平均17時間だったみたい。今週一番多い日が21時間かな。普段は朝の8時から夜の2時、3時くらいまで使ってるよ。ネット掲示板、チャット、Twitter、インスタ、ツイキャス、通話とかもする」という。
そういう話を聞くと、先述の平均時間である5時間強は短いように感じるが、そんなことはない。学校にいる時間と睡眠時間だけで合計16時間前後。食事や入浴の時間、身支度、通学、宿題などの時間などを引くと、起きて自宅にいる間はずっとネットに触れている状態と言っていいだろう。
WHOでゲーム障害が病理と認められたのは、2019年のことだ。SNS依存は正式には病理と認められているわけではないが、SNS依存としか言えない例も多い。
授業支援ツールから動画を見る「抜け道」
ある保護者は、中学生である娘のネット依存に悩んでいる。
「娘がYouTubeやSNSにのめり込み、勉強をしなくなった。推している配信者の動画を見るために学校も休みがちになっている。利用時間制限機能は使っているが、制限を解除するように要求され、暴力的になることもある」
スマホでのYouTubeを制限したこともあるが、こっそり授業支援ツールであるロイロノート・スクール経由で見ていたことが発覚し、激怒してしまったそうだ。
ある男子高生は、「スマホは相棒でありお守り、スマホがあれば何でもできるという気持ちになって安心する。スマホから離れたくても離れられない」という。YouTubeとTikTokにはまっており、休日は10時間を超える日もあるほどだ。勉強もできず睡眠時間も足りないため、学校で寝てしまう状態だ。
ある女子高生は、「ネットがないと生きていけないと思うくらい一日中使っている。悪いとわかっていてもついつい動画をスクロールする手が止まらなくなる」という。記憶力の低下やイライラ、視力の低下などがあり、正直やめたいけれどやめられないのだそうだ。

