「会議の自動要点まとめ」を超す新たな機能

この「常時接続」がもたらす安心感は、学生にとっても社会人にとっても、最強の武器になります。たとえば、大学生。1コマ90分の講義を受けていると、どうしても集中力が途切れる瞬間があります。ふと別のことを考えてしまい、我に返ったときには先生が次の話題に移っていた――そんな経験は誰にでもあるはずです。

オフィスで退屈しているビジネスウーマン
写真=iStock.com/Wavebreakmedia
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しかし常時接続のAIがいれば、そんな「聞き逃し」を恐れる必要はありません。メガネのカメラとマイクを通じて、AIはずっと先生の話を記録してくれる。「さっきの説明、もう一度教えて」と聞けば、「20分前に、38ページの公式が試験に出ると言っていましたよ」と要点を教えてくれます。

ビジネスの現場なら、さらに切実な恩恵をもたらします。たとえば、長時間の会議。自分の発言機会がほとんどない定例会議で、2時間も集中力を保ち続けるのは至難の業です。しかし、AIは一言も漏らさずログを取り、議論の要点をまとめてくれます。自分の名前が呼ばれたり、自分に関連するキーワードが出たりした瞬間には、「いま、意見を求められていますよ」と耳元でアラートを出してくれます。

自分の代わりに完璧な議事録を取り、常に自分をフォローしてくれる「超有能な秘書」を常に隣に座らせているようなものです。人間の集中力には限界がある。その限界を認めたうえで、AIに任せられることは任せる。そうした「絶対的な安心感」が月額課金で手に入る。これほど心強い味方はありません。

次世代デバイスを真っ先に開発する企業は誰だ

ここまで、24時間寄り添うAIが私たちの生活をどう変えるのか、ユーザーの視点から見てきました。では、このサービスを実際に提供するのは誰なのでしょうか。

「次のスマホ」という巨大市場を制するのは、既存のテック大手なのか、それとも新興勢力なのか。ここからは視点を変えて、この覇権争いの行方を考えてみましょう。

繰り返しになりますが、「次のスマホ」を考えるとき、真の勝負所は、デバイスという「ハード」の性能差ではありません。ユーザーの体験や日々の記憶をどれだけ深く、永続的に保持できるかという「AIの知能」や「サービスのグリップ力」にこそ、次の覇権の行方が隠されています。それを踏まえて、主要プレイヤーを見ていきましょう。