コメント数が10以下ならより慎重に選ぶ

クリニックのような小規模な病院では、病院長が主治医になるケースがほとんどでしょう。

開業する前に働いていた病院や勤務医時代の経験年数・専門分野などを調べておきます。調べきれないときは、受診時に直接、尋ねましょう。

さらに、病院の口コミサイトなど、その病院以外が出している情報も確認します。最近では、病院を受診した患者さんの口コミが表示されているホームページが多数ありますので、それらを参考にしてもいいでしょう。

ただ、口コミは個人のコメントですから注意が必要です。例えば、患者さんと性格的な相性がよくなければ、悪いコメントになるでしょうし、いいコメントのなかにはヤラセが入っていることがあるかもしれません。

コメント数が10以下のように、あまりコメントが多くない病院の口コミには、偏りが出てしまう可能性がありますので、より慎重に判断しましょう。

いい医者かどうかを見極める質問

こうした情報収集をしっかりと行い、主治医の候補を複数見つけておきます。

そして後日、具合が悪くなったときに受診しますが、その前に自分の症状や質問事項をメモにまとめておくことが重要です。

それを元に、治療に対するやりとりをしながら、信頼できる医者かどうかを判断する。つまり、質問への回答により、いい医者かどうかを見極めていくのです。

「他の病気の可能性はありますか?」と質問してみるのもいいでしょう。

これも、医者の知識が浅ければ、あまりはっきりしない、うやむやな回答になることが考えられるからです。ごまかすような医者はよくありません。その場で答えてくれなくても、「調べておきます」という対応をしてくれる医者ならば、患者さんのことを考えている、いい医者だと思います。

また、最新医療について、勉強し続けている医者ならば、「最近、いい薬ができました」「昨年、新しい治療法が発見され、現在、治験中です」などの言葉が、会話のなかに出てくると思います。

もし、そのような話題が出なかったときは、「私の病気について、最新の医療情報はありますか?」と質問するといいでしょう。その回答により、勉強をし続けている医者かどうかを判断できます。

さらに、専門分野以外の病気について、質問をすることも大切です。かかりつけ医にとって、さまざまな病気の知識があることは大切だからです。

また、その病院では治療しきれないときに、他のいい病院やいい医者を紹介できるかどうかも重要です。

紹介ができなければ、例えばガンにかかったときに、どの病院の医者の手術を受けるかを自分自身で探さなければなりません。この質問に医者が回答できないようであれば、「一生ついていく主治医」になるのは難しいでしょう。

いい病院や医者を紹介するためには、その医者自身が、医療ネットワークを広げる努力をする必要があります。

【図表1】主治医(かかりつけ医)の見つけ方
出典=『医療に殺されない 病院・医者の正しい選び方』