「誇大表現」のように思えたが…

おそらくSさんは礼状を記した母親に自分を重ね合わせ、何度となく読んできたのだろう。くじけたり、断ったり断られたりしながらも成婚できたという内容は、確かに親の心を揺さぶる。

一方でそうした成婚例が〈数え切れないほど〉などと謳う業者には、恣意的なものが感じられた。広告媒体でありがちな〈コレさえ飲めば元気100倍〉といったキャッチコピーと同様に、客観的証拠に基づかない誇大表現のように思える。

実際、Sさんが共有を勧めてくれた親の礼状は一部を切り抜きしたような文面だ。親はどの交流会に何回参加したのか、子どもの年齢や居住地、職業などの具体的情報は記載されておらず、挙式写真も「ぼかし」が入るなど加工されている。個人情報保護という点はあるにせよ、実際どれほどの成婚例があるのかは判然としない。