5 それでも総理になれる国、日本

最も重要な教訓は、時代を考慮しても、シラフでも酔ってもダメな人間が総理大臣になれたという事実である。これは「完璧でなくても、むしろ完璧にダメでも、能力と運があればなんとかなる」という、ある種の救いのメッセージとも読める。

総理になれたのは「目の前の席が空いたから」

栗下直也『偉人たちの酔っぱらい流儀』(平凡社)
栗下直也『偉人たちの酔っぱらい流儀』(平凡社)

実際、宮澤は総理になれるか、なれないかは「なりたくてなれるものではない。電車に乗っているときに目の前の席が空けば座るようなもの」と後年語っている。

結果的に「座席が空く」幸運に巡まれたが、酒席での振る舞いによっては「目の前の席」に座る機会はもっと早く訪れたかもしれない。

現代のビジネスパーソンには、宮澤のような「どっちに転んでも厄介」になることはお勧めしない。

しかし、「適量」という概念を持たない人間でも、それなりに生きていけるという事実は、完璧主義に疲れた現代人にとって、ある種の慰めになるかもしれない。水をかけられる覚悟は必要であるけれども。

【関連記事】
謝罪も、論破もいらない…金銭を要求してくるカスハラ客を一発で黙らせる"ひらがな二文字の切り返し"
仕事のデキない人ほどこの髪形をしている…相手から全く信頼されない「ビジネスで一発アウト」ヘアスタイル3選
高市早苗氏でも、麻生太郎氏でもない…「まさかの自公連立崩壊」で今もっとも頭を抱えている政治家の名前
小泉進次郎氏でも、高市早苗氏でもない…いま自民党内で急浮上している「次の首相」有力候補の意外な名前
「労働時間が長くて家事・育児ができない」は大ウソ…最新調査でわかった日本の男性が家事をしない本当の理由