駅前の施設なのに、なぜ人が集まらないのか
この施設の問題は三つに集約できる。
➀「誰のための施設か」がぼやけている
来街者の顔ぶれを観察すると、犬を連れた人や子ども連れのファミリーが目立つ一方、かつての代官山らしいカップルやファッション感度の高い若者の姿は少ない。ペット同伴可の店舗が多く、開放的なつくりのカフェや飲食店が並ぶ。地域に根ざした施設としての姿勢は伝わるが、裏を返せば「近隣住民のための場所」という色が強く、代官山に憧れて訪れる人たちを引き寄せる求心力には乏しい。
②構造とテナントが“回遊しにくさ”を生んでいる
路地のような動線は魅力的に見えるが、初めて訪れる人には「どこに何があるのかわからない」という心理的なハードルにもなりうる。2階フロアに目を向けると、クリニックやフィットネスジムといった目的来店型のテナントが中心で、商業施設というより、オフィスビルに近い雰囲気が漂っていた。
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