体を老化させる5つの危険因子
体の機能が低下し、病的な老化を引き起こすのは、基本的には生活習慣の乱れ。特に食事・運動・睡眠の3本柱のうち、1本でもバランスが崩れると、老化のリスクが高まります。
ただし、誰もが皆同じようなルートを辿って衰えていくわけではありません。食べすぎても運動で消費している人もいますし、食事に気をつけているのに高血圧や脂質異常症などに悩まされる人もいます。
人によってリスクとなる原因は異なるのです。そして、この生活習慣に起因する、老化における5つの危険因子というものがあります。
これらの危険因子が、それぞれの人の弱点となり、概ねその弱点から老化が進行することになります。予防する場合の優先順位もリスクが最も高い因子をカバーすることから始めます。
「酸化ストレス」は、活性酸素などの酸化ストレス作用によって体が「さびる」ストレス。そのダメージによって、さらなるストレスの連鎖を生みます。
「糖化ストレス」は、糖とタンパク質が結びついてAGEsを生み、体の各所で機能不全を起こします。
「心身ストレス」は、仕事や人間関係といった精神的なストレス。不安や緊張は体にとっては危機と判断され、コルチゾールをはじめとするストレスホルモンが分泌されて血糖や血圧が上がります。これらが常態化すると、高血糖や高血圧の状態に陥ります。
免疫力はその他の危険因子とリンク
「免疫ストレス」は、感染症にかかりやすい、重症化しやすいといった免疫システムの能力のこと。心身にストレスがかかるとリンパ球が減ったり、糖化ストレスがかかると抗体を生成する機能が落ちたりし、免疫力はその他の危険因子とリンクしています。
「生活習慣」は、食事や運動、睡眠の3本柱はもちろん、過剰な飲酒や喫煙、過密なスケジュールといった生活習慣全般の問題。喫煙は酸化ストレスを招き、飲酒は糖化ストレスを高めます。
これら5つの危険因子は、それぞれがリンクする関係にあり、連鎖反応的に問題が拡大してしまうこともあります。多くの場合、弱い部分から機能低下や衰えが表れ始め、病的な老化が進行していきます。自分の生活を見直し、もしいずれかの因子に当てはまるようであれば、そこから優先的に改善に取り組んでいくのが効果的です。
たとえば、食事に問題があって、糖質や脂質が明らかに多く、タンパク質が少ないというのがわかっていれば、3つの栄養素の摂取バランスの割合を整えることから取り組めばよいですし、食事は適正なのに状態がよくならない場合は、もしかしたら運動が不足している可能性があります。
そういう場合は、散歩やストレッチの時間をとるなどの対策をするのもよいでしょう。また、睡眠時間を確保する、禁煙をするといった、自分なりに問題点をあぶり出して危険因子をつぶしていくことが、病的な老化を防ぐことにつながります。

