※本稿は、ギデオン・デフォー『新版 世界滅亡国家史』(サンマーク出版)の一部を再編集したものです。
信憑性に欠ける「王国の起源」
人口 200万人(8世紀)
首都 慶州
言語 古代朝鮮語
通貨 オシュチョン
滅亡原因 階級への執着
現在 韓国と北朝鮮の一部
起源の物語は、完全に説得力があるわけではない。
ある晩、村人たちは不気味な光を目撃して調べに行く。彼らは巨大な赤い卵を見つける。卵からは「輝くばかりの容貌」の丸々と太った赤ん坊が生まれる。この輝く子どもは将来の君主に任命され、何世紀にもわたって続く血統の祖になった。こうして王国が誕生した。すると、近くに住む動物たちが、ディズニー映画のようなダンスを始めた。
歴史学者のなかで、国が卵から生まれたという話を支持する人はまずいないだろう。より可能性の高いストーリーは、新羅(文字どおりの意味は「徳の高い業績で四方を網羅する」)は2000年前の朝鮮半島を支配していた12の都市国家の1つから発展したというものだ。
身分を決めるのは能力ではなく「骨」
埋葬品が豊富な塚の存在は、この王国が徐々に交易ネットワークを広げていったことを伝えている(中東まで達していた)。新羅の人々は、巨大な金塊が大好きだった。だからこそ、「黄金王国」という派手なニックネームをつけられたのだ。
しかし、それ以上のことは漠然としている。わかっているのは、この王国の支配者のほぼ完全な一覧である。この一覧から、新羅は意外にも着実に発展していったことがうかがえる。
王国は「骨品制」という身分制度を基本に据えていた。
王家の血統と同じく、しかしもっと極端なことに、骨のランクは服の色、家の最大寸法、職業など人生のほとんどあらゆる部分を決定した。
最上位の「聖骨」は、父方と母方の両方が王家の家系であることを意味していた。その下に位置する「真骨」は、片方が王家の家系で、もう片方が貴族の家系だった。そして、真骨の下にはさまざまな階級が存在し、下に行くほど身分が低くなった。国王になることができるのは、聖骨だけだった。


