脳のジェンダー差を調べる研究は増え続けている

脳の一部が成長し続けるあいだ、脳繊維のなかには、神経系の機能を向上させるために余分な部分を刈り込むものもある。より効率的になるために、脳の一部はより小さくなる必要があると聞くと奇妙に思うが、事実だ。

脳は基本的に、みずから不要なものを捨てて、きちんとみずからを整理整頓している。見た目をよくするために生垣を切り込むようなものだと想像するとよい。余分なものを切り詰めるこの作業は、10代の子どもの成長にとってはとくに重要となる。

4歳から40歳まで121人の詳細な脳画像に基づく研究によると、この脳繊維の刈り込み作業は、男の子の脳よりも女の子の脳で早くに生じる。その差は、だいたい16歳あたりでもっとも大きくなる。

科学ジャーナリストのクリスネル・ストーアは次のように指摘する。「脳のジェンダー差を調べる研究は増え続けている。これらの知見は、そうした研究の蓄積に付け加わるものです。……科学は、私たちの脳の成長の仕方には違いがあることを示している。この事実について議論の余地があると考える人はいないでしょう」(にもかかわらず相当数の人が議論する余地があると考えていることがわかった)。

なぜ女子のほうが早々に大人びるのか

毎度のことだが、ここでは平均について話していることに注意を促しておきたい。しかし、性別によって脳の発達のタイミングが異なる事実は、多くの親に衝撃を与えるとは私は考えていない。

ペンシルバニア大学医学大学院の神経学部・学部長のフランシス・ジェンセンによると、「シナプスやその結合プロセスがもっとも活性化するという観点からいえば、思春期において、平均的な女の子は男の子よりも2年から3年分くらい成長している」。「15歳の男の子と女の子を思い浮かべればわかるとおり、この事実はほとんどの人にとってまったく驚くことではない」。

私には娘はいないが、息子たちが中学校や高校生のころ、女の子の友達を家に連れてきていた。そうしたときに彼女たちをみていると、男女の成熟度の違いにはびっくりすることが多かった。

学生が、GPAを気にしなければならず、試験に備えなければならず、トラブルを避けなければならない、まさにそうした時期に、学業上の成功のためにもっとも大切なスキルや特性にかんする発達上のジェンダー格差はもっとも広がる。