大黒柱も先細りになる可能性

ただ、啓子さんの勤務先も経営が思わしくなく年々ボーナスが減少していると伺いました。収入を増やせないなら、支出をさらに削るか、投資をして資産を増やすことを検討すべき。前者は実践済みなので、1000万円ほどある貯蓄の中から、生活防衛資金(月の支出42万4000円×7.5カ月分=318万円)を除いた約700万円から、毎月10万円ずつ積み立て投資をしていくのもいいでしょう。むしろインフレが進む今だからこそ、積極的に運用したいものです。

万一に備えて財布の共有も視野に

啓子さんには、もう一つ重大な課題があります。

これまでパートナーの自営業と家計は完全に切り離したいという考えから、結婚以来「夫婦完全別財布」を貫いていました。既述の通り、住居費だけ折半にするルールは設けましたが、生活費の入金は前提になっていません。

「プラスが出たら還元してくれるとうれしい。でも、マイナスの時は家の貯金に手を出さないで。それさえ守ってくれればお好きにどうぞ。私が稼いでくるから」というスタンスです。啓子さん夫婦は円満のようですが、それはお互い干渉せず、好きなことをしているのも大きな要因なのでしょう。

ただ、啓子さんの収入一本柱では、リスクが高すぎます。万一、啓子さんが働けなくなったら。また、今後夫の事業が倒産して借金だけが残った場合、「家計とは関係ないから」と放っておくことはできるのでしょうか。

万一の時に危機を乗り越えられるよう、今から少しずつ家計をオープンにして、力を合わせられる態勢を整えてほしいと思います。

【図表】メタボ家計 BEFORE AFTER
【関連記事】
「最後は夫のすべてを奪い、捨て去るつもりです」50代夫や義両親から罵倒され続ける40代妻の壮大な復讐プラン
「相続でモメる家」と「モメない家」の決定的な違い…税理士が断言「"争族"にならない親子の共通点」
新NISAが始まっても投資に手を出してはいけない…経済学者が「老後に備えるならコレ」と唯一勧める金融商品
ギャンブルでも、旅行でも、美術品収集でもない…和田秀樹が手を出すなという「世の中で一番金のかかる趣味」
利回り7%超の銘柄がゴロゴロある…お金の専門家が保有する「高配当&株主優待」合わせ技5銘柄