1兆円規模となったハンバーガー業界。コロナ禍以降、伸び悩んでいる外食業界のなかでも、特異な例だという。

「ハンバーガー業界は、ラーメン業界と同様にリブランディングが進んでいる分野でもあります。ドムドムの再始動やバーガーキングの積極出店、さらにゼンショーホールディングスによるロッテリア買収など、市場への期待があるからこそ起きている動きです。外食全体が厳しい状況にあるなかでも、ハンバーガーは比較的ポジティブに伸びている数少ない分野と言えるでしょう」(同)

影響は限定的

そのため、飯島さんは、たとえ食料品の消費税が8%からゼロに引き下げられたとしても、ハンバーガー業界への影響は限定的だと考える。

「もちろん、価格を重視する層にとっては影響が出る可能性もあります。しかし、現在の市場は“多少高くてもおいしいものを選ぶ”という需要を取り込むことで成長しています。もはやかつての“デフレの象徴”という位置づけは崩れています。『安いから食べる』のではなく、『あのメニューを食べたいから行く』という顧客が増えている以上、仮に減税があっても大きな客離れは起きにくいと見ています」(同)

業績が好調に推移しているのであれば、マクドナルドには、かつて提供していたスライストマト入りのメニューをぜひ復活させてほしい。

(AERA編集部・古寺雄大)

当記事は「AERA DIGITA」からの転載記事です。AERA DIGITALは『AERA』『週刊朝日』に掲載された話題を、分かりやすくまとめた記事をメインコンテンツにしています。元記事はこちら
【関連記事】
手作り弁当550円、おにぎりは今でも110円…セブン、ローソンがマネできない吉祥寺「個人コンビニ」の地味な戦略
トヨタでもサントリーでもない…ハーバード大学経営大学院が教材にする従業員850人の日本の同族経営企業
だから日本人の「百貨店離れ」が進んでいる…三越伊勢丹HD元社長がルイ・ヴィトンを絶対に入れなかった理由【2025年8月BEST】
「出光は社員を1人もクビにしない」経営難でも1000人以上を雇い続けた出光佐三の不動の"経営哲学"
新大阪駅から15分なのに巨大廃墟がそびえる…「消えた終着駅」が映し出す昭和のニュータウンの栄枯盛衰【2025年8月BEST】