上司の評価が高くなる「確認依頼」の仕方

お作法2:品質チェック

品質チェックとは、完成したアウトプットのクオリティが一定水準を満たしているかを確認してもらう依頼です。最も一般的な依頼ですが、ここにも差が出ます。

良い依頼のポイントは、具体的な判断材料を添えることです。

次の5項目を押さえてみましょう。

① 前提共有:目的・背景を簡潔に説明する
② 判断基準:どんな状態を「合格」とするか
③ 完成度:現状の完成率や自信度
④ 期限:いつまでに確認してほしいか
⑤ 注釈:特に見てほしい箇所、注意点など図表3をご覧ください。
【図表3】良い依頼は、具体的な判断材料を添えている
出所=『できる人が大事にしている 複利で伸びる仕事術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
宮脇啓輔『できる人が大事にしている 複利で伸びる仕事術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
宮脇啓輔『できる人が大事にしている 複利で伸びる仕事術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

特に重要なのが「判断基準」と「完成度」です。たとえば「経営会議に通るレベルの資料になっているかどうか確認してください」と明示することで、上司の頭の中に明確な評価軸が生まれ、フィードバックが早くなります。

また、完成度を伝えることで、上司はレビューの深さを調整できます。

「これが100%のつもりなら全然ダメだけど、50%なら上出来だな」と、温度感を合わせられるのです。

こうした“認識のすり合わせ”は、依頼される側にとって非常にありがたい配慮です。

お作法3:修正項目チェック

修正項目チェックは、フィードバックを反映した再提出時の確認依頼です。

ここで最も大切なのは、「確認を依頼する側の記憶は鮮明だが、上司の記憶は薄れている」という前提を忘れないことです。

上司は多くの案件を並行して見ています。あなたにとって印象的な案件でも、上司には「数あるチェックの一つ」に過ぎません。1週間も間が空いたら、内容や背景をほとんど覚えていないことも珍しくありません。だからこそ、確認依頼には文脈のリマインドが必須です。

【図表4】修正項目チェックのポイント
出所=『できる人が大事にしている 複利で伸びる仕事術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

以下の3点を押さえておきましょう。

①前提整理:いつ・何の目的で・どんな修正を行っているのかを簡潔に書きます。
②修正箇所の明示(最重要):ハイライト、コメント、差分比較などで「どこが変わったか」を明確にします。“全部見てください”は最悪の依頼です。
③修正の主旨を記載:もらったフィードバックをどう解釈し、どう反映したのかを書き添えます。

この3点があるだけで、上司の確認スピードと質は劇的に上がります(図表4)。「相手が覚えていない前提で伝える」。それが確認依頼の鉄則です。