「大勝利」なき時代の創価学会の行方

「大勝利」を感じる機会がますます減っていく可能性があるなかで、勢いのあった時代のフレーズを使いまわし続けることは、学会員のやる気をじわじわと削いでいくとみられる。

本部幹部会で学会歌の指揮をとる池田大作
本部幹部会で学会歌の指揮をとる池田大作(写真=『日蓮正宗創価学会』聖教新聞社、1963年1月1日/PD/Wikimedia Commons

さきほどの関西在住の男子部員のように、幹部から衰退や敗北に向き合わない姿勢を感じたら不信感を抱くことは当然だろう。また、そうした状況下にあって、これまでのように「大勝利」という実態を反映していないパワーワードに囲まれれば、組織の現実と理想に違和感を覚えるのではないだろうか。

この課題を解決できなければ、着実に進んでいく高齢化の問題に対処できず、組織力が低下し続けるだろう。

そして、今回の男子部の組織改革が、さらなる組織力の低下を招く可能性は十分にある。

ただ、冒頭で紹介した聖教新聞の記事によると、今秋に向けて新たな人材育成グループの発足を目指しているという。詳細はなにも発表されていないようだが、果たして創価学会の勢いを取り戻す起爆剤となるのだろうか。

創価学会が、これからも「大勝利」の教団であり続けられるのか。それとも、別のあり方を模索するのか。今後の動向に注目したい。

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