「病気で大変なのに口汚く罵る野党って何なの」
かつて、勝つ見込みのない共産党テンプレ候補が乱立することで反自民票が割れ、左派勢力が不利になる「地形効果」が問題になりましたが、今回は結果的にチームみらいが反自民票の受け皿として既存政党忌避の無党派層の票を集めてしまったため、そこで得票したい中道や国民民主党、参政党にとっては非常に不利な状況となったのです。
こちらもいきなり選挙になったので、調査対象として自民、中道と参政党に絞って数字を拾っていたのですが、各党がポピュリズムに走り消費税減税に向かっていくなか、単独で消費税減税反対の立場を取ったチームみらいさんが目立って、中道、国民民主党、参政党、れいわ新選組の各党から得票を奪っていきました。
また、今回「日本人ファースト」など外国人政策も争点になりませんでした。もっとも、台湾危機存立事態に関する総理高市の国会答弁をめぐり中国総領事が「汚い首斬ってやる」とSNSで書いたことで、非常にセンシティブな問題となりました。特に地方選挙区では、外国人なしに経済が立ち行かない地域が多いことで外国人受け入れに対する理解が一定広がったこともあって、結果的に外国人問題が高市さん有利に転ずるため参政党なども封印するほかなかった面はあるでしょう。
転機は、やはり2月1日のNHK党首討論ぶっち事件でありました。いや、まあ慎みある大人なら党首討論ぐらい出ろよと言いたくなるのは人情です。しかし、そこで病気を理由に休むことを批判した野党の言動が浸透した結果「高市さんかわいそう、病気で大変なのに口汚く罵る野党って何なの」というナラティブが空前の「サナ活」ブームとなったのは間違いありません。とんでもねえ反撃を仕掛けたやつがいたんですかね。もちろん自民党の各候補者もがんばっておりましたけれども、ここで潮目が変わって一気に追い風が吹き、街頭演説でも人が集まるようになりました。
