義理やしがらみは断る

郡山史郎『君の仕事は誰のため?90歳現役ビジネスマンが伝えたい「自分を活かす」働き方』(青春出版社)
郡山史郎『君の仕事は誰のため?90歳現役ビジネスマンが伝えたい「自分を活かす」働き方』(青春出版社)

私自身は「楽しいこと、意義を感じることはやる。義理やしがらみは断る」という基準をつくった。後半戦を快適に生きるための、自分なりのルールである。

もしリタイア直前の父に会えるなら、「手術だけが外科医の仕事ではない。他人を助ける道はほかにもある」と伝えたい。前半戦とは違う働き方がきっとできたはずだ。

父は最終的に、子どもの力を借りる形になった。それは父にとって不本意だっただろう。

だからこそ私は、自分の子どもたちに負担をかけたくない。その思いが、いまも会社に通い続ける理由の一つになっている。いつまでも自分のことは自分でできるようにするための“訓練”を続けている。

机の上にタブレットを置きニュースを読む年配の男性
写真=iStock.com/trumzz
※写真はイメージです

現在の私は、毎日の生活がとても楽しい。理想をいえば、仕事机のキーボードに突っ伏して最期を迎えたいくらいだ。そのためにも健康管理は怠らない。若い頃はよく無理をしては風邪をひいたが、いまは衰えを自覚しつつ、できる範囲で最大値を狙う方法を覚えた。

もちろん、私もいつどうなるかはわからない。しかし「介護される側」にならないための努力はできる。

その一つが、働き続けること。働くことは現在の家庭内を安全に保つだけではない。未来においても家族の時間を奪わないための最良の備えである。

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