肉は「生の部分がちょこっと」見えるくらい
【和田秀樹】(以下、和田)食事とかは?
【市川寿猿】(以下、寿猿)3度の食事を食べています。食べたくなくても食べるんです。
【和田】いいですね。どんなに年をとっても、やっぱりたくさん食べる人は、元気で長生きなんです。
【寿猿】ああ、やっぱり。旦那(三代目猿之助)は病気してから、あんまり食べられなくて痩せちゃいましてね。僕はそれを見てましたから「食事だけはしなくちゃいけない」と思って、食べるようになりました。
【和田】何を召し上がるんですか?
【寿猿】先だって病気をしてから、塩分、糖分は控えるように言われているので、それらをサポートしてくれるのは配食弁当です。朝食はね、僕は自分で用意するんですよ。
【和田】素晴らしいですね。どんなものが好きだったんですか。
【寿猿】肉、野菜、魚、なんでも食べていましたね。
【和田】いいですね。やっぱり高齢になると、摂らない害のほうが大きくなるんです。肉が好きな人は年をとっても筋肉が落ちにくい。だから肉を食べる人は元気なんですよ。この連載に登場された方は、全員そろって「肉が好き」と言っています。
【寿猿】そうなんですか。僕も肉は好きなんですけどね(笑)。
【和田】肉料理では何がお好きですか?
【寿猿】主治医には控えるように言われているのですが、本当は、たまにビフテキなんかも食べたいですよね(笑)。専門の人に聞いたらね、フライパンで焼く時は、あぶくが3つ4つプクップクッと出たらひっくり返すといいと教わりました。生の部分がちょこっと見えるほうがいいんですってね。
【和田】そうです。そのほうが味もいいし、肉の大事なところまで死なないんです。寿猿さんのお肌の艶のよさは、食事の影響も大きいでしょうね。
自分の顔を見て若さを保つ
【寿猿】ああ、お肌? 肌はメンソレを塗ってますから。20代からずっとね。
【和田】メンソレ? え、メンソレータムですか。
【寿猿】そうそう。メンソレータム。肌になじむんですよ。もうどんなことがあってもね、メンソレを塗ってます。
【和田】たしかに油分はあるのでいいんでしょうけど。
【寿猿】よくこするんです。朝起きて顔洗った後、メンソレ塗ってこするでしょ。舞台で化粧をする時も、こうやってこうやって(実演しながら)顔全体をこするわけです。
【和田】こすると血行もよくなりますからね。それもいいのかもしれませんが。
【寿猿】舞台でも特別な役の時は下地に鬢付け油を塗ったりします。でも普通の化粧の時は、僕はメンソレですね。これはね、初代猿翁がやってたんですよ。「この人はお金があるのに、なんでこんな安いのを使うのかな」と思いながら、僕は見てましてね。それからずっとメンソレです。
【和田】なんかメンソレからCMの話が来そうですね(笑)。
【寿猿】(笑)。水で顔を洗うのもいいらしいですね。僕はどんなに寒い時でも、朝は冷たい水で洗います。石鹸も何も使わずにね。その後メンソレをつけてこする。
【和田】実は鏡で自分の顔を見るというのも、若さを保つ秘訣なんです。
【寿猿】そうですか。僕もね、鏡はよく見ますよ。眉も自分で描きますしね。眉毛はちょっとはがれちゃったけど(笑)。

