糖質過多の食生活に警鐘を鳴らす「朝ダル」
ただ、今の時代、血糖コントロールをするのには強い意志が必要なのかもしれません。世の中を見渡すと、私たちのまわりは糖質だらけです。スーパーやコンビニでは、糖質たっぷりのお菓子やスナック菓子、清涼飲料水などが売られています。
ちょっとカフェに立ち寄れば、パスタやパン、スイーツなど糖の多いメニューのオンパレードです。一度でも糖質制限ダイエットをしたことがある人なら、「食べるものがない!」と思ったことがあるのではないでしょうか。
実際、患者さんの血液検査データを見ても、糖質のとりすぎ、たんぱく質不足の人があまりにも多いことに驚きます。しかし、そうした食生活の先にあるのが、肥満や糖尿病、骨粗鬆症や認知症なのです。
ある意味では、「朝ダル」は糖質過多の食生活に警鐘を鳴らしてくれているのかもしれません。今、その体の声に耳を傾ければ、朝から元気に活動していくことはもちろん、将来起こり得る病気を確実に遠ざけることができるでしょう。
甘いものが我慢できないのは栄養不足のサイン
栄養を専門とする私がお伝えしたいのは、甘いものへの欲求は、体に十分な栄養が満たされることで落ち着いてくることが多いということです。
食事の代わりに菓子パン、シュークリームなど甘いものをたくさん食べてきた患者さんが治療をスタートし、次第に1日3食、きちんとした食事をとれるようになると、甘いものと自然に距離ができていきます。甘いものをほしがること自体が、栄養不足の典型的な症状の1つであるともいえるでしょう。
糖のコントロール=「我慢」「つらい」と感じてしまう人は、甘いものを減らすというよりも、「しっかりおかずを食べる」と考えてみてはいかがでしょうか。
ポイントはカロリーを意識しすぎないことです。たんぱく質をはじめとする栄養が満たされれば、自然に甘いものに頼らなくてもすむようになっていくでしょう。

