悪いクセを断ち切る方法はあるか。記録学者のキム・イッカンさんは「癖や習慣は、無意識が基盤となっている。行動を変えるために必要なのは、自分の無意識を観察することだ。まず、3つの要素を書き出してみてほしい」という――。
※本稿は、キム・イッカン『巨人のノート 記録は人生を変える最強の武器である』(かんき出版)の一部抜粋・再編集したものです。
まずは「無意識」を観察する
あなたには直したい癖や習慣はないだろうか。
60年以上生きてきた私にも、直したいところがたくさんある。そのたびに努力し、癖を直したり、習慣を変えたりしてきた。「思考」の重要性に気づいてからは、癖になっている行動を変えたければ、まず自分の無意識を観察する必要があることを知った。
人間の行動の裏面には無意識があり、この無意識を基盤として思考している。思考は行動につながり、行動すれば経験を得る。その経験が積み重なって、さらに無意識を形成する。
したがって、自分がなぜある考えを持つに至ったのかを知りたくなったら、あるいは何かの癖や習慣を直したくなったら、まず無意識を観察する必要があるのだ。
無意識を観察するには、無意識を記録する必要がある。記録することで無意識を完全に明らかにすることは難しいが、十分な効果を得ることは可能だ。
記録すべき“3つの項目”
では、無意識をどうやって記録するのか。
それは、「いまの状況」「自分の感情」「過去の経験」の3つを記録する。
私自身を例に説明しよう。
私は幼いころから何かを始めようとすると、常に不安が先に立つという悪い癖があった。いまの私を知る人なら驚くかもしれないが、かつては不安のせいで多くのチャンスを逃してきた。
学校のテストの前や知らない人と会うとき、話をしたり発表をしたりするときも、心のなかに不安が生まれ尻込みしてしまうので、思い切ってチャレンジがすることができなかった。このような性格は高校2年生まで続いたが、そのとき記録を利用して問題を克服した方法を紹介する。

