糖質を過剰摂取している限りケトン体の出番はない

ただし、この26~122という数字は、3食、炭水化物を主食として摂るような生活を送っているという前提のもので、私に言わせれば低すぎます。

牧田善二『糖が脳を破壊する』(SB新書)
牧田善二『糖が脳を破壊する』(SB新書)

糖質摂取量を減らしていけば、26~122などという「基準値」は簡単に突破します。そして、1000を超えようとなんの問題も起きません。

ケトン体は、糖質を摂らないとどんどん血中に増えてきてエネルギーとして使われますが、糖質を摂っているとブドウ糖が優先されて使われます。要するに、糖質を過剰摂取している現代人は、ケトン体の能力を眠らせているわけです。

ちなみに、ブドウ糖が不足すると、ケトン体が使われるようになるだけでなく、「糖新生」というメカニズムも働きます。

糖新生は、筋肉のアミノ酸など、糖質以外からブドウ糖をつくりだす仕組みです。

この生命維持装置によって、たとえ飢餓状態に陥っても、私たちはブドウ糖不足に陥らないようにできているのです。

ましてや、現代社会において、ブドウ糖が不足して危険な事態に陥るなどということはありえません。

いずれにしても、糖質を摂らなくてもエネルギー不足になどならないし、脳のためにも全身の健康のためにも糖質は減らすべき。

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