リニア開業は次世代のため
「さがみはらリニアフェスタ2025」の場合、イベントの内容を見てもわかるとおり、神奈川県や相模原市の協力のもと行われたことがよくわかる。イベントでは黒岩祐治神奈川県知事、木村賢太郎相模原市長、JR東海の丹羽俊介社長の3者が仲良く会見に臨んだ。そして、神奈川県駅の存在を広く周知し、合わせてリニア中央新幹線の開業ムードを盛り上げていきたいとそれぞれが意気込みを語っている。
「神奈川県駅では今後もさまざまなイベントを予定しているのですか」との質問が報道陣から寄せられ、黒岩知事は「幸いにもまだ『時間』はあります。これからもいろいろな内容を企画しています」と思わず本音をあらわにしてしまう。
丹羽社長は少々苦笑いを浮かべていたが、そうは言ってもリニア中央新幹線の開業がまだ先であるのは間違いない。
リニア中央新幹線の存在、神奈川県駅の存在が忘れられないように努めようとする黒岩知事の姿勢は正しいと言える。この手のイベントは、リニア中央新幹線の利用者となる次世代の人たちの心をつかむものとなるべきであるからだ。
青函トンネルに抱いた不安と同じ
結局のところ、リニア中央新幹線の開業時期はわからない。けれども着実に建設工事は進み、シールドマシンも前に進んでいる。長さ53.85キロの青函トンネルは調査のための建設工事が1964(昭和39)年1月26日に開始され、1988(昭和63)年3月13日の開業まで24年2カ月を要した。
大ざっぱに言うと、青函トンネルは1年に約2.2キロしか工事が進まなかった計算で、建設している間は「本当に開業するのだろうか」と不安を抱いたものだ。同じことがリニア中央新幹線にも言える。
これからもさまざまな問題が発生するであろうが、一つ一つ解決しながら開業し、現在の東海道新幹線のようにあって当たり前の存在になってほしいものだ。


