ステップ①質問を作ることを諦める

まず、「質問を作ろう」という意識を完全に手放してください。

会議や打ち合わせの前に、こう自分に言い聞かせます。

「今日は、質問しなくていい。ただ、相手の話を受け取るだけでいい」

こうして自分を、「何を聞こう」というプレッシャーから解放してあげます。

ステップ②相手の言葉を「繰り返す」

相手が話している時、心の中で、相手の言葉をそのまま繰り返してください。

例えば、上司が「今回のプロジェクトは、顧客の声を大事にしたい」と言っているなら、あなたも心の中で「顧客の声を、大事にしたい……」と繰り返します。

このただの「繰り返し」が、相手の言葉を受け取るための最も簡単な方法です。なぜなら、繰り返すことで、頭の中の“雑音”が消えるからです。

繰り返していない時は、「何を聞こう」「いい質問は?」「変な質問じゃないか?」と、雑音だらけで、相手の言葉が入ってきません。ところが、相手の話を心の中で繰り返している時は、相手の言葉だけに意識が向きます。

つまり、無意識に「無」の状態へと自分を持っていけるのです。

ステップ③「ん?」と思った瞬間を逃さない

そうやって相手の言葉を繰り返していると、ふと、「ん?」と引っかかる瞬間があります。

「顧客の声を、大事にしたい……」
「ん? 顧客の声って、具体的にどんな声なんだろう?」

こういった、「ん?」が、質問の種です。

これは、作ったものではありません。相手の言葉を受け取っていたからこそ、自然と湧いてくる疑問です。

つまり、これこそが、「湧いてくる質問」だということ。

この疑問を、そのまま口にすればいいのです。

「具体的に、大事にしたい顧客の声ってどんな声ですか?」

最初はうまくいかないかもしれません。でも、繰り返しているだけで、必ず「ん?」という瞬間が訪れます。

その瞬間を、信じてください。それが、あなたの中から自然に湧いてきた、仮面の下の本当の質問です。