お尻から脂がどろっと…食べ過ぎNGな食材
アブラボウズという魚は、高級魚のクエに偽装されたこともあり、刺身などとして食べるとなかなか美味しいものであるが、食べ過ぎると、何の痛みもなくお尻から脂がどろりと出てしまうという事故(?)が起きる。
この事象は、アブラボウズの肉に含まれる脂質(トリグリセリド)はとくに問題ないものではあるものの、含まれる量が大量であることから、その肉を食べ過ぎるとこの困った事象となるのである。
これに対して、やはり大量の脂質を含むアブラソコムツやバラムツに含まれる脂質の化学構造は一般の食用の脂質(トリグリセリド)とは異なっていて、ロウソクに含まれる脂質の様な化学構造を有しており、私たちの体内で吸収代謝されない。
そして、食後18時間から56時間で腹痛や下痢(その便には特有の悪臭があるという)、皮脂漏症などを引き起こし、ひどい場合には脱水症状に至ることもある。そのため、バラムツは1970年に、また、アブラソコムツは1981年に食用禁止となっている。
激辛ポテチを食べた生徒が救急搬送
辛味成分であるトウガラシのカプサイシンは、卑近な例では七味唐辛子やタバスコ、そしてカレーライスなどの辛味成分として私たちに馴染みのあるものだが、2024年7月に、ある高校で「激辛ゆえ18歳未満は食べないように」という指示の書いてある激辛ポテトチップスを食べて具合を悪くする生徒が救急搬送されたというニュースがあった。
普通に辛味成分として口にしているカプサイシンであるが、この事件は、量を過ぎるとトウガラシ成分でも中毒してしまうという事例となった。
ところで、ヒトは辛いものを食べると当然ながら辛く感じ、普通はそんなに大量に口にすることはできないものであるが、鳥類は辛味を感じないのか、トウガラシを平気で大量に食べる。
ニワトリが庭に干してあるトウガラシを平気で大量に食べるのを見たことがあるし、また、カナリアに市販の一味唐辛子を食べさせるとやはり平気で食べる。それどころかカナリアにトウガラシを食べさせると、その結果として、含まれる色素成分により羽の色が濃くなり、艶が出ることが知られている。このことは、動物種によって食べ物に対する感受性が異なることを如実に教えてくれる好例である。

