最小のリソースで最大の成果を上げるにはどうすればいいか。ビジネス数学・教育家の深沢真太郎さんは「暇であればあるほど人として輝ける。そのためには仕事において成果を出せる1点に集中することだ」という――。

※本稿は、深沢真太郎『人生をシンプルにする 数学的思考 「速さ」よりも、やることを「少なく」。』(三笠書房)の一部を再編集したものです。

サラリーマンの掌に浮かぶ時計のイメージ
写真=iStock.com/Liudmila Chernetska
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「仕事が速い」と誤解される理由

「仕事が速いですね」とよく言われます。

私には期限を守るという哲学があります。仮に私の仕事が「速い」とするなら、そのことと無関係ではないのでしょう。

「仕事が速いですね」と褒められたとき、表面的には「ありがとうございます」と感謝の気持ちを述べます。もちろんそれはウソではなく、褒めていただいたことに心から感謝の気持ちを持っています。

一方で、その裏ではこんなことも考えてしまっています。

「この人は、私の仕事の仕方がスピーディなんだと誤解しているな」

速いとは、速度という言葉があるように、スピードがあるということだと思います。しかし私の仕事術は、スピードがあるのではありません。

たとえばパソコンのタイピングも遅い。インプットのために読書をたくさんしますが、速読とは程遠いくらい読むのが遅い。

いろんなタスクを同時進行でパッパと片づける、いわゆるマルチタスクのような能力もありません。私は究極のシングルタスク脳です。具体例をいくつかご紹介します。

たとえば私は1日の過ごし方として、午前中は書籍の執筆をして、午後は企業の研修に登壇し、夜は別件で打ち合わせをする、といった形がとても苦手です。

できるだけ仕事は1日につき1タスク(1テーマ)となるように調整し、「今日はある事柄だけ考えていればOK」な状況を目指します。もちろん365日それを完璧に実現することは不可能ですから、できるだけそれに近づける、という考え方です。