1000人に1人の意外な資質とは

会社という組織の中には大きく分けると、社長をはじめとする役員にまで出世する人、中間管理職止まりの人、さらには平社員として終わる人の3つのパターンがある。

そもそも、大企業ならば役員になれるのは同期入社1000人のうち1人ほど。確率でいえば、わずか0.1%である。会社の規模が小さくなれば確率はさらに高くなるが、この0.1%の幸運な人とは……。熾烈な就職競争を突破しプロパーで入社後、誰もが納得の業績を残し着実にステージアップしていく人もいれば、創業者の2代目3代目として役員へのレールが敷かれている人、また他企業からヘッドハンティングされて役員になる人もいる。ただし、いずれも単に「優秀」だから役員になれるのではない。彼らは「優秀であり、一流」だからこそなれるのだ。

エグゼクティブ人材をサーチするヘッドハンターたちが口を揃えるのは、「役員になれる人」と「部長までにしかなれない人」「平社員で終わる人」には明らかな違いがあるのだという。その違いとは何か……。

10人の敏腕ヘッドハンターたちの鋭い人間観察力が捉えたのは、「一流」たるべき意外な共通項だった。