コミュニケーションの達人が気にかけているのは、会話の中身、だけではない。2万人以上の「人間関係の悩み」と向き合ってきた、心理カウンセラーの大野萌子さんは「もっとも大事なのは相手に緊張を強いる人にならないこと」だと語る。著書『いつも感じがいい人はこんなふうに話している』(アスコム)より、一部を紹介する――。
名刺を交換するビジネスパーソン
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「怒ってる?」とよく聞かれる人は要注意

コミュニケーションにおける大きな問題は、対峙した相手を「不安にさせている」「緊張させている」という点です。

会話の際の無表情・無反応な応対は、相手に「何を感じているのか、考えているのかわからない」と不安や緊張、恐れる気持ちを生じさせます。

また、こんなふうに聞かれたことがあるなら、要注意です。

「あの、もしかして何か怒ってます……?」

特に機嫌が悪いわけでも怒っているわけでもないのに、よく「怒ってる?」と聞かれる方。

それはもしかしたら、表情があまりにも乏しいために無表情に見えて、「感じが悪い人」になっている可能性があります。

「無表情」が最も感じが悪い

人の印象の9割は、“表情や声のトーン”などの、言葉以外の情報で決まると言われています。

そうなると、コミュニケーションを取る際に「感じがいい人」という印象を与えたい場合、まず避けるべきなのは、「無表情」でいることです。

もしあなたがしょっちゅう「怒ってる?」「機嫌悪い?」などと聞かれるのなら、それはあなたが会話の際に無表情すぎるから、という可能性が高いのです。

感じがいいかどうか、それとも感じが悪いか。それを分ける大きな理由の一つが「感情が見えるかどうか」ということ。人間は、対峙している相手が「何を考えているかわからない」ということに、最も恐怖や不安を覚えます。

例えば、会議や商談の場で、黙って何も発言せず、表情も変えず、少しも動かない人がいたら、対峙している人はどう感じるでしょうか。