どうすれば質のいい睡眠を取れるのか。睡眠専門医の渥美正彦氏は「薄暗い常夜灯でも睡眠には悪影響がある。眠るときは部屋を真っ暗にすることが理想的だ」という――。
※本稿は、渥美正彦『ぐっすり! 1万人を治療した専門医が教える最強の睡眠メソッド』(徳間書店)の一部を再編集したものです。
常夜灯をつけたまま眠ると睡眠の質が下がる
ぐっすり眠るためには、寝室の環境が大事です。
寝室の暗さ、室温、音の3点を意識して、心地よい環境を作ってください。
まずは寝室の暗さですが、眠るときは「真っ暗」が理想です。
薄暗い5ルクス程度の明るさであっても睡眠には悪影響があることが報告されていますので、常夜灯をつけたまま眠るのは、あまりおすすめできません。
窓には遮光カーテンなどを取り付け、外からの光を遮断できるようにしましょう。
眠っている間も聴覚は、音に敏感に反応しますから、できるだけ雑音を遮断することも大切です。
静かな音楽を聴きながら眠るという人もいますが、音が一晩中流れていると途中で目が覚めやすくなるので、必ずタイマーをかけて自動的に止まるようにしておきましょう。
道路の音など環境音が気になる場合は、耳栓を使用するのもいい方法です。
もし耳栓が合わない方は、扇風機の音やホワイトノイズなど「一定で気にならない音」を流すと外の音を和らげる効果があります。

