「良いものが売れる」実感を持たせる

かつて「東芝のパソコンブランド」として知られたDynabook(ダイナブック)が今、競合だったシャープの経営を支える存在に――。そんな一見、不思議な状況が生まれている。

2018年にシャープの傘下に入ったダイナブックは24年度に国内法人向けポータブルPC市場でトップシェアを獲得した(IDC Japan調べ)。25年10月のウィンドウズ10サポート終了を見据えた買い替え特需の追い風を捉え、同社の売上高は単独ベースで24年3月期の約1552億円から25年3月期は約2426億円に、当期純利益は約14億円から約122億円へ大幅に増加した。

技術・商品・生産を所管する島本肇執行役員はこう振り返る。

(文=宮内 健)