なってみたいなパイロット。世界の空を駆け回り、年収2000万~3000万円は当たり前。職場では才色兼備のキャビンアテンダント(CA)に囲まれ、合コンでも、飲み会でも話題の中心はもちろん、オレ。
厳しい身体検査もクリアしなければならない。
筆者の空想はともかく、誰もが一度は憧れる花形職業、狭き門だ。たとえば国内大手の日本航空や全日空でパイロットになろうとすれば、自社養成パイロットの採用試験を通過しなければならない。両者とも50人前後の定員に対し、毎年100倍余りの受験者が殺到。合格者の出身大学を見ると、成り行きとして東大、京大、早慶、一橋といった超のつく一流どころばかり。チャンスは事実上新卒の一度きり、一流大学の入試に失敗すれば道は閉ざされたも同然。
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(撮影=岡本 凛)

