健康で長生きするためにはどんなことに気をつけたらいいか。医師の伊藤大介さんは「健康診断を受けた際に、いくつかの項目をよく確認したほうがいい。胸部レントゲンや心音に異常がある場合はわかりやすいが、かかりつけ医でも気づけない病気の兆候が体に出ている場合もある」という――。(第1回)
※本稿は、伊藤大介『総合診療医が徹底解読 健康診断でここまでわかる』(文春新書)の一部を再編集したものです。
血流悪化を見抜く「5つのサイン」
循環器疾患を防ぐために最も重要なことは、動脈硬化がどのくらい進行しているかを把握することです。動脈硬化が進むと血流障害を起こし、脳卒中や心筋梗塞などの重篤な病気にもつながりかねません。
健康診断の検査項目には、動脈硬化の進行や、血流の悪化を知るための「5つのサイン」があります。そこには一見すると、血管には関係なさそうな検査項目も含まれていますが、ここでも再び「ピラミッド」の原則に基づいて、項目同士を組み合わせることで、様々なことが見えてきます。
【1】胸部レントゲン
胸部レントゲンと聞くと、何となく肺などの「呼吸器疾患」を診察していると思われがちですが、実はそれだけではありません。医師が確認すべきチェック項目には、「心臓」「大動脈」「胸膜」「胸郭の変形」なども含まれており、循環器疾患を把握する上でも重要な検査です。
特に、以下のポイントは、動脈硬化や血流障害のサインとして、必ずチェックしています。


